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ごきげん脳TOPICS 第3回:田聖花医師

第3回:田聖花医師インタビュー

40代になったら、目のエイジングケアでごきげん度アップ!
田聖花
赤坂東急クリニック 島崎眼科 院長
田聖花医師
PROFILE

平成8年大阪医科大学卒業、同大学眼科での研修、同大学大学院修了を経て平成15年より東京歯科大学市川総合病院眼科勤務。平成16年医学博士の学位取得。同大学講師を経て、平成22年4月より同非常勤講師。大学病院では角膜移植を行う一方、ドライアイ専門外来も担当し、研究・臨床に研鑽を積んでいる。提携クリニックでは白内障や屈折矯正手術も手掛けている。


遠くが見えにくい・・・それ、「老眼」のはじまりかも?

パソコンやスマートフォンなど、近くのものを長時間見て作業をしていて、ぱっと遠くを見たら視界がぼやける・・・そんな経験をしたことはありませんか?この状態、もしかしたら「老眼」のはじまりかもしれません。

老眼とは、目のレンズである水晶体の弾力性が加齢によって弱まり、ピント合わせをする調節機能が低下している状態です。老眼と聞くと「近くのものが見えづらい状態」を連想する方が多いかもしれませんが、デジタル機器が広く普及した現代では、逆に「遠くが見えづらい」ことも起こり得るのです。近くばかりを見ているとピント機能が固まってしまって、遠くのピント合わせにすばやく対応できなくなってしまうんですね。

通常、老眼は加齢とともに出現し、早い方だと30代後半からその症状を感じるようになります。最近では上記のようなデジタル機器の長時間使用によって、20代や30代の方でも老眼のような症状を感じる人も増えてきています。

老眼は「まだ若いから大丈夫」「このくらいは仕方ない」と放置していると、目の疲れや肩こり、頭痛など思わぬ症状の原因になってしまうこともあります。見え方に違和感を覚えたら、早めに眼科を受診して眼鏡やコンタクトレンズが適切かどうかを確認してもらうようにしましょう。

老眼とドライアイには深い関係がある!?

老眼に加えて40代以上の皆さんにぜひ知っておいていただきたいのが「ドライアイ」です。

年齢を重ねた目は、涙の量が減ったり、涙の質が変化したりしてドライアイになりやすくなっています。
涙は目の表面を潤し保護するだけでなく、目の表面をなめらかにする役割も担っているので、「安定したクリアな視力」には、涙の層がとても重要です。ドライアイを放置していると、せっかく自分の目に合った眼鏡やコンタクトレンズを使用しても、十分な視力矯正効果を期待できません。それどころか、さらなる視力低下や目の疲れを招いてしまうこともあります。

そこで、「ピントが合いづらくなった」「目がかすむ」と感じるようになってきたら、眼鏡やコンタクトレンズの見直しとともに、乾燥から目を守ることも心がけましょう。

今日から始めよう!ドライアイ予防法

乾燥から目を守る方法をいくつかご紹介したいと思います。

●オフィスでの対策
エアコンなどで乾燥したオフィスで長時間過ごす人は、できれば加湿器などで湿度をコントロールするようにしましょう。それが難しい場合は、エアコンの風が直接当たらないように座席の向きを変えたり、涙の乾燥を防ぐ保護眼鏡を活用したりするのも一考です。

●アイメイクのポイント
ドライアイの原因のひとつに、マイボーム腺の機能低下があります。
マイボーム腺は、まつ毛の内側に整列している小さな皮脂腺で、涙の蒸発を防ぐ油を分泌しているのですが、加齢やアイメイクなどでマイボーム腺が詰まったり、機能が衰えたりすると、油分がうまく供給されなくなり、涙が蒸発しやすくなってしまいます。

最近は、まつ毛の内側にアイラインをひく人が多いのですが、美しい瞳のためにはそれは禁物。マイボーム腺の開口部をアイラインでふさいでしまい、腺が目詰まりする原因となってしまいます。また、眼科用の顕微鏡で見ると、涙にアイライナーやファンデーションの成分などがたくさん浮いていることも珍しくありません。これはコンタクトレンズを汚してしまう原因にもなります。アイラインの引き方には気を付けましょう。マイボーム腺を洗浄する目元専用のクレンジング剤を使用するのもおすすめです。

●食生活のアドバイス
マイボーム腺を詰まらせないためには、食生活の改善も大切です。良質な脂質の分泌を促すことが確認されているオメガ3必須脂肪酸を積極的に摂りましょう。
オメガ3必須脂肪酸は青魚に多く含まれていますが、とても酸化しやすいデリケートな脂質です。新鮮な生のお刺身やカルパッチョでいただくか、サプリメントで摂るのもよいでしょう。


自分に合った眼鏡やコンタクトレンズで、ごきげんな毎日を!

さらに、今使っている眼鏡やコンタクトレンズを見直し、より自分に合ったものに変えることも瞳のアンチエイジングにはおすすめです。老眼の症状が出てきたからといって、「あぁ、もうこんな年になってしまっていやだわ」と不満に思うのはとてももったいないことだと思います。老眼は誰にでも訪れますから、うまく付き合っていくための知識を身に付けて、より充実した40代、50代をごきげんに過ごす方が得です。ものが見えづらい状態で生活をしていると、目を凝らして気づかない間に眉間にシワを作ってしまい、必要以上に老けた印象を作ってしまいかねません。

「よく見えないな」「目が疲れやすいな」と感じたら、できるだけ早く適切な眼鏡やコンタクトレンズを装用するようにしましょう。

「コンタクトレンズをつけているとき、遠くは大丈夫だけれど近くが見えづらくなってきた」という方は、デスクワークでは眼鏡を活用してもよいですし、眼鏡をかけるのはどうも・・・という方は、遠近両用コンタクトレンズを試してみてもよいかもしれません。眼鏡でもコンタクトレンズでも、遠近両用は、早いうちに使い始めた方が慣れやすいとも言われています。

最近ではコンタクトレンズがとても進歩していて、目のうるおいを積極的に保持する機能を持つ遠近両用タイプも登場しています。長時間のパソコン作業が多く、眼精疲労やドライアイが気になっている方も、こうした多機能型のコンタクトレンズを使いこなすことでQOL(生活の質)を高めることができると思います。

ものの見え方や涙の状態が変化してくる40代以上の目。今使っている眼鏡やコンタクトレンズをアップグレードすることは、ごきげんに年齢を重ねる秘訣だと思います。皆さんも今日から瞳のアンチエイジングを実践してみませんか?


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